東京大学・早稲田大学・明治大学・中央大学・東京学芸大学・神奈川工科大学と日本を代表する大学に在学し、極真空手と学業を日々学び文武両道を目指す勇士達が東京城西支部新宿道場に集まった。関東学生連盟(以下「関学連」)全体での合同稽古は今回が初めてで、全員稽古前は緊張した面持ちだった。
始めに東京城西支部の森善十朗指導員より「各同好会で交流を持って一丸となって極真空手を盛り上げましょう。」との一言があり、稽古が始まった。 |
基本稽古を行った後、スパーリング(組手稽古)が行われた。普段手合わせすることがない他大学の人間と拳を交えることで学ぶことが多かったようだ。
参加者の中で、際立った動きを見せたのは城西地区大会でダブル優勝を遂げた早稲田コンビ幅下(5級)と井上(5級)だった。
幅下は相手が上級者でも果敢に攻め、精神力の強さを見せた。一方井上は華麗な足技を繰り出し、優勝後更なる進化を見せた。
この二人の動きは目を見張るものがあり、関学連から全日本大会に羽ばたく選手が出ると期待させてくれる成長ぶりだった。二人が率いる早稲田大学は今登り調子で部員が続々と増えている。
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06関学連個人戦優勝の学芸大学 加藤(3級)は磐石の組手で他を寄せ付けない。90キロの体重を利用し、ドシリと構えた姿はまさに山のごとし。現全日本中量級チャンピオンである森善十朗の後廻し蹴りをいとも簡単に跳ね返してみせた。加藤は個人戦で1回戦〜決勝まですべて早稲田勢と対戦し撃破している。その巻き返しを狙う早稲田勢と熱い組手を繰り広げていた。
7月に行われる関学連団体戦の早稲田VS学芸大のリベンジマッチから目が離せない。
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個性派揃いの関学連の中で一際その存在を光らせている明治大学同好会。
現主将新関(7級)は数ヶ月前事故により顎を骨折。それをものともせず稽古に出席するタフガイだ。
プロレスラーに憧れ空手を始めた田口(3級)。そのプロレスラーの物真似はプロ級であり、また彼のブログには隠れファンも多いとの噂もある。
某ハリウッドスター俳優似の鈴木(無級)。生肉をサンドバッグにしなくても勝手に似ている鈴木はプロレスラー志望の田口の良きパートナーだ。
タレント揃いの明治大学同好会だが裏では虎視眈々と関学連トップの座を狙っている。
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キック仕込みの伊藤(左)
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日本の最高峰の大学、東京大学。彼らの頭脳は計り知れない力をもっている。
それを垣間見ることができるのが伊藤(5級)の動き・普段の稽古スケジュールだ。
空手修行に打ち込むと同時に、元全日本キック王者の貝沼参段にキックボクシングの手ほどきをうけている。
空手からキックボクシング、またそれと逆に稽古事に頭を切り替えるのはまさに最高学府にしてなし得ることだろう。頭脳力から発揮される彼らのIQ空手に誰がついていけるのであろうか。
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参加者一同 |
ここでは複数名紹介したが、関学連には他にも個性豊かなあらゆる意味で将来性有望な者が多数在籍しているので、次回の合同稽古にて紹介していきたい。
今後も不定期だが合同稽古を続け、各々の競争意識を高めると同時に交流を深め、今後の同好会の発展に努めてほしい。
心なしか、道場の空気が普段感じることの出来ない爽快感に満ちていた。
若者の燃える心がそうさせたのであろう。
極真空手の未来を背負う若者の行く末が楽しみに感じることができた有意義な合同稽古だった 。 |