九月二日いつになく空は晴れていた。
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東京城西支部から出場する小林大起や植野玲子、長浜恵美の顔も晴れ渡っていた
落ち着いている。調子は良さそうだ。
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午前九時。
開場。
待ちわびたかのように選手達は会場入りをする
開場してしばらく経ち、だんだん会場にも緊張感と殺気が混ざった変な空気が流れはじめる…どんなに強者でもこの空気はいやだという。僕は特に思わないけど。。
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そのうちどこからともなく
パーンパーンとミットを叩く音や
シュッシュッっとシャドーをする人達の
息遣いが聞こえ始める。
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開会式。
山田雅稔師範から激励の挨拶があり
いよいよ試合開始、城西地区の最高峰の大会だけに試合はハイレベルな試合となりKOシーンも続出した。
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植野の初戦。相手は世界大会出場経験のある強者だ。
試合が始まり凄まじい攻防戦が繰り広げられるが徐々に相手が試合のペースを握っていく。判定負け。残念だ。
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次に長浜の初戦。長浜は顔色一つ変えずまるで格闘マシーンのように淡々と戦い、上段回し蹴りで技ありをとって優勢勝ちをした。
しかし決勝では植野に勝った選手に延長戦、僅差の判定負け。とても残念だ。
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最後に残ったのが全関東大会ベスト8に入った脅威の16歳
小林大起。
常に前に出るスタイルで初戦は前蹴りで一本勝ち。
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二回戦でも相手を圧倒しての優勢勝ち、そして決勝戦、世田谷東の強豪金久保選手と対戦。
両者開始の合図と共に一歩も引かない殴り合いが始まる。が、中盤から金久保選手の鎖骨打ちが決まり始める。
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ラスト30秒、両者ラッシュを仕掛けるがここでも金久保選手のパワーが一枚上手。
小林は押されてしまう。判定負け。かなり残念だ。
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今回、東京城西支部から優勝者は出なかったので、凄く残念だったが、今大会の選手の動きを見る限り、当工場でチャンピオンを新たに製造する日は近いと、鎌田は思った。
試合を見て燃える、本レポート筆者の鎌田→
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