極真会館・東京城西支部

2007年、東京城西支部　所属選手戦績森善十朗　　全日本ウェイト制大会　第3位鎌田翔平　　秋季関東練成大会　　　準優勝小林大起　　全関東大会　　　　　　ベスト8 宮崎美絵　　全日本大会(女子)　　　　ベスト4 今年、全日本ウェイト制大会の選抜試合から出場する森善十朗。昨今の選抜試合で前年度の入賞選手が出場することは極めて異例のことだ。「余裕無いですから・・」森に出場の理由を聞くと、思いつめた表情で語った。
	冒頭の戦績は道場によっては、決して悪くは無い結果といえるがチャンピオン製造工場を謳っている城西支部の選手にとっては惨敗としか感じていない。森は昨年の世界大会で日本選手団が敗退していくのを観客席から見ることしかできず屈辱感に苛まれ、全日本王者のプライドは深く傷ついた。
鎌田は鳴物入りで城西支部に移籍後、メキメキと力をつけ関東練成大会では1本勝ちを量産し見事準優勝。ではあるが、決勝戦、年代の近い荒田選手に痛恨の1本負け。準優勝で喜ぶどころでは無かった。
	小林は高校生ながら強豪ひしめく関東大会に出場し、快進撃で勝ち上がったがベスト4をかけた試合で顔面殴打による反則負け。優勝のみを狙った城西カップでも決勝戦、優勝目前にして相手に押し切られた。目の前の勝利を寸前で掴みきれなかった己に対する怒りが治まらなかった。
宮崎は初出場で見事ベスト4になるも、相手との大差は感じられなかったが、練習でも自覚している弱点を克服できずに負けたことで自分自身に納得が出来ずにいる。
年初から選手たちは初心に戻り、基礎から鍛え始めた。練習のテーマは、基礎体力向上とメンタル面の強化。世界大会で海外選手のレベルを目の当たりにし、今のままでは太刀打ちできないと判断した選手たちはハードな筋力トレーニングをメニューに組み入れた。年明けから選手稽古は熾烈を極める。

通常の選手稽古に補強運動を加えて4～5時間のメニューをこなした後にそれぞれが自主トレで更なるレベルアップを目指す。今年、海外の大会に出場を予定している森善十朗は、初心に戻り選抜試合から出場する。

選抜試合で先輩である森を超えようとしている鎌田翔平

国際青少年大会で支部から先陣を切って世界に挑む小林大起

同じく女子世界大会で世界に挑む宮崎美絵

上記の選手以外でも、城西支部の選手たちはタイトルに飢えている。
	失われたプライドを取り戻す、憧れの先輩を超える、世界の頂点を目指す、選手達それぞれの「挑戦」の年が幕を開ける。