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「ありがとう」と「感謝」の言葉を忘れずに
東京城西支部・新宿道場 柴田和満 |
私の手元に一冊の本があります。「秘伝・極真空手」。その本に故大山倍達総裁からサインを頂き日付が1980年盛夏となっており、もう28年もたつのだなあっと感慨深いものがあります。28年間追い求めてきた黒帯の夢が達成出来た事に「続けてきて本当によかった」と深く感じています。
この道のりはけっして平坦なものではなく、紆余曲折がありました。この28年間に結婚、離婚、再婚、転職6回等、色々なことがあり精神的にも経済的にも辛い時がありました。そのため、道場もいくつか変わり緑帯になったにも関わらず、また白帯から始めたりいたしました。会社の転勤により稽古が出来なくなったといえば聞こえはいいですが、色々なことがあり結局は「自分の弱さ」のために飲めない酒を飲み歩いたり、タバコを吸ったりと稽古から遠ざかってしまったという自分がいました。
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なぜ自分はひとつのことを続けることができないのか?なぜ自分は仕事も続けられないのか?と自己嫌悪になり、自暴自棄に陥ったこともあります。しかし、いつかまた極真空手をやり、自分を鍛え直したいと思う気持ちはけっして忘れませんでした。勤務先が新宿になり「極真カラテ・城西支部・新宿道場」の看板を見つけ、すぐ入会させて頂きました。 |
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ブランクもあり、最初は稽古についていけず大変でしたが、入会から3年ほどたった頃、週1回の指導を任せて頂けるようになりました。 |
また城西支部の先生、先輩の方々の勧めもあり、
壮年部の試合にも出場させて頂きあまり良い結果は残せませんでしたが、
大変素晴らしい経験をさせて頂き感謝の気持ちで一杯です。
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私はつくづく思うのですが、その時の人とのご縁により人生とは相当変わってくるものだなっと思っております。城西支部の先生、先輩の方々によりご縁を得ることができ、素晴らしい環境の中で稽古をさせて頂いた事により諦めずに黒帯までこれたと深く感じております。ありがとうございます。これからは少しでも極真空手・城西支部に対して貢献して参ります。
今、日本の生活、経済は混沌としています。私の仕事もけっして良い状態ではなく、先が見えない状態です。しかし、この苦しく、辛い時こそ「押忍」の精神をもって困難なことに前向きに取り組んで参ります。山田雅稔師範のお言葉に「『ありがとうございます』、『感謝します』、この二つの言葉は魔法の言葉だよ」とありました。このお言葉を胸に、初めて空手着の袖に腕をとうした時の感激を忘れず、初心に帰り、横柄にならず、謙虚に精進して参りたいと強く感じる次第です。 |
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最後になりましたが、今回昇段の機会を与えて下さった山田雅稔師範に心からお礼申し上げます。
阿曽芳樹師範代には、型、移動、ウエイトトレーニング等と細かく指導して頂き感謝しております。誠にありがとうございます。
山辺光英先生には、入会してから多くのことでお世話になり、ただただ感謝しております。富本大治郎先輩には選手稽古等でアドバイスをもらい大変助かりました。ありがとうございました。
森善十朗先輩、鎌田翔平先輩には常に「挑戦する心」を見せてもらい多大な勇気を頂いております。これからも一生懸命稽古に励み、努力していきますのでよろしくお願いいたします。
林先輩には娘二人をいつも面倒見て頂き恐縮しております。その他の先生、先輩方、新宿、明大前、府中道場、早稲田同好会の皆さん、本当にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。そしていつも稽古で帰宅が遅くなってもいやな顔ひとつせず、見守ってくれている妻の浩子、いつも応援してくれている最愛の二人の娘達、暖かい家庭があったからこそ、ここまでこれました。本当にありがとう。
押 忍 |