極真会館・東京城西支部

	森善十朗が未だかつて経験したことのない　　プレッシャーに直面している。
この夏、幕張で開催される全世界ウェイト制空手道選手権大会。今大会で4回目を迎えるこの4年に1度の大会に森は中量級で出場する。世界ウェイト制大会の中量級は第1回こそ日本の木山仁が優勝したが
その後はことごとく海外勢に王座を奪われ続けた。第2回大会　エミル・コストブ - (ブルガリア)
第3回大会　アンドリュース・ナカハラ - (ブラジル)
	今大会、森が順当に勝ち上がれば前大会王者のアンドリュース・ナカハラと対戦する。 12年ぶりに中量級の王座を日本が取り戻せるかを占う注目の試合になることは間違いない。多くの期待を背負った森は、この数ヶ月間、今以上に密度の濃い稽古を積んでいる。
	パンク寸前まで追い込まれた体が悲鳴を上げても稽古の手を緩めることは無い。
今度の試合は肉体がどんなに壊れても絶対に引けない戦いであることを知っているからだ。試合に出場する選手なら誰もが夢見る世界大会。しかし、代表選手に選ばれるということは地獄のような稽古、夜も眠れないほどのプレッシャーを乗り越え、最後は怪物のような海外選手と戦わねばならない。

なぜ過酷な道を進むのか？という問いは愚問だ。彼らは強い相手に勝つことを至上の喜びとする。それが世界一の相手なら命を賭ける価値がある。この夏、森善十朗は少年部時代から追い続けてきた


世界一に挑戦する。