極真会館・東京城西支部

この度、昇段の機会を与えていただきまして誠にありがとうございました。自分が空手を始めて早くも3年半が経ちました。思い返せば3年半前、極真空手を始めてから自分は本当に成長したなと感じております。3兄弟の末っ子として暖かい家族、親族から特に大切にされてきた自分は大した苦労、挫折をせずに大学生になりました。そんな幼かった自分の今があるのは極真空手を始めたこと、そして本当に大切にしてくださった先生、先輩方、暖かい仲間のおかげであります。　極真空手を始めた当時の自分は「空手バカ一代」を読み、大山総裁に憧れ、強くはなりたいと思ってはいましたが、試合については怖いので出たくないと避けていました。
	ところが週４・５回稽古を見てくださっていた森善十朗先生から2007年西関東地区交流試合新人戦出場を強く勧められ、悩みに悩んで出場を決心しました。この大会への出場、そして優勝できたことを機に、空手に向き合う姿勢が変わり始めました。
努力の大切さ、自分の限界まで追い込む厳しさ、忍耐力、その充実感。と極真空手のやりがいを実感しはじめました。そこから2年、遂には大学2年時のころから夢見た今年の第26回全日本ウェイト制空手道選手権大会に出場することができました。

厳しい稽古に耐え兼ね逃げ出したくなることも多々ありましたが、ここまで踏ん張れたのはいつも見守ってくださり応援してくださった皆さんのおかげであります。
またあの時挑戦の大切さを教えてくださった森先生には本当に感謝しています。　　また極真空手早稲田大学同好会の主将に任命されたこと、そして少年部指導、一般部指導を任されたことは大きく自分を変えてくれました。人に指導させていただくには常に自分自身の成長・進化、そして指導員としての態度・姿勢が求められます。この責任感を持つことで私生活も律することができたと感じております。いまだにどのようにすればより明確に相手に伝えることができるか、その人の個性を活かすことができるかなど悩むことは絶えませんが、悩むことで教え方や、自分の空手技術を進歩させることができてきたのだと思います。
自分はこれまで空手を続けるにあたって本当に周囲の人に恵まれ、皆さんに支えられたと思います。ウェイト制出場に向け３ヶ月間毎朝稽古付けてくださるとともにこの度昇段の機会を与えてくださった山田師範。型稽古、ウェイトトレーニングを付けてくださった阿曽師範代。
選手としてだけでなくプライベート面でもアドバイスいただいた山辺先生、ウェイト制にあたって全面サポートしてくださった八木沼先生。
	いつも稽古付けてくださる森先生、鎌田先輩をはじめ諸先生、先輩方、そして道場の皆さん。厳しい稽古を共有し、励まし合い、お酒を飲んでバカみたいに騒ぎ、いつも楽しい環境を与えてくれた早稲田同好会の皆さん。空手ばかりしてあまり帰省もできず、疲れて連絡もろくにできない中いつも応援してくれた父さん、母さん。本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。　極真空手においては初段がスタートラインであるとともに、自分は今法科大学院入試を来年に控え、社会に出て行くためのスタートラインにあります。これから受験、社会進出と厳しい問題が立ちはだかるとは思いますが、空手で培った精神力で乗り越えて行きたいと思います。まだまだ幼く、至らない自分ではありますが、皆さんに恩返しをしていくとともに城西支部の発展に微力ながら協力させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。　押忍