だが森は、準々決勝でスペインのアレハンドロ・ナバロ選手に痛恨の判定負けを喫してしまう。 ナバロ選手とは3年前にも対戦していて、その時は接戦の末、再延長で判定負けだったが、 今回は体格差で押し切られ本戦5−0での敗退。
森の積み上げた自身を打ち砕くだけでなく、体重の軽い森にとって、無差別の壁をまざまざと見せつけられる結果となった。
今大会は初戦から好調だった鎌田は4回戦までを全て本戦勝利で勝ち上り、上位入賞も期待された。
4回戦で対戦する世界4位のダルメン・サドヴォカソフとの一戦は今大会のみならず、世界大会を視野に入れる鎌田にとってどうしても勝ちたい試合だった。 本戦を互角に戦い、延長戦に突入した時は大金星が脳裏をかすめたが、延長戦で体力差を露呈してしまい判定負け。
勝利を望んでいた鎌田にとって敢闘賞は喜べない賞状だった。
小林は初出場ながら落ち着いた試合運びで危なげなく4回戦に進出。