他の選手が初日で敗退する中、2人が気を吐いた。
府中道場指導員 林 秉天 2段
社会人として、父親として、指導員として、多忙な日々を送る中での出場で本人は弱気な部分があったとのことだった。
自分自身の稽古の時間が作ることがなかなか出来ない。 しかし出場を決めた以上は全力を尽くす。父として、指導者として恥ずかしい試合は出来ない。そう心に誓った。
初日では相手選手を持ち前の精神力で圧倒。 順当に2日目に駒を進めた。
下高井戸道場生 高橋敏 2級
今大会は優勝しかない。 試合前から意気込んでの出場。 仕事が終了後、深夜まで稽古に取り組み、一般選手と同様の稽古をこなす日々を過ごす。 筋力では新宿道場で行われている阿曽師範代のトレーニングクラスでも1・2を争うほどのものを持っている。 初日は圧倒的スタミナ・パワーで相手から勝ちをもぎ取った。
2日目 2日間を通しての試合は初。 心なしか2人から疲労と緊張が伺える。
接戦の末、両者準決勝で惜敗。
動きが良かっただけに悔やまれる内容であったが、上位者に対しても全く引けをとってなかった。
優勝を志していた2人からは悔しさが滲み出ていた。
しかしこれからの目標を手にした2人のこれからの活躍は大きな期待に満ちている。