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この度は、昇段の機会を与えて頂き、
誠にありがとうございました。 |
山田雅稔師範をはじめ、阿曽芳樹師範代、山辺先生、鎌田先生、諸先生方、先輩方、共に汗を流し稽古した道場の皆様に、心より感謝申し上げます。
小学生の時に読んだ空手バカ一代、その時からずっと心のどこかに憧れがありました。
大学生の時に、一人でふらっと入った歌舞伎町の映画館で観た『地上最強のカラテ』、出かけた街で偶然見つけた極真の道場。人生の途中途中、極真カラテに出会っていたのですが、まさか自分が極真カラテに入門して黒帯を許されることになるとは、不思議です。本当にありがとうございます。
こんな近所に道場があったと見つけ、見学もせず迷わず極真会館東京城西支部久米川道場の門を叩きました。
最初の頃は、基本もままならず、体も細く、稽古についていくのがやっとでしたが、なんとか耐えて、稽古を続けることができました。
茶帯を頂いた頃には、指導のお手伝いをさせていだくようになり、難しいですが自分を教えていただいたことを、道場生に伝える努力を致しました。至らない点が多々あったと思いますが、そういう立場の勉強ができたことは自分の財産だと思っております。 |
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稽古では鎌田先生より、一つ一つの技の細かいところから、組手の気持ちの持ち方まで丁寧に教えていただき、極真カラテの奥深さを知ることが出来ました。 |
そして師範に教えて頂きました、武者小路実篤先生の『もう一息』を、心に刻み、諦めないことを空手においても、難しいとは思いますが、実践していきたいと思っております。 |
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道着を頂いてうれしく撮った写真があります。白帯を締めた痩せた自分です。
あれから10年、黒帯を許されたこと、家族みんなが喜んでくれました。『もう一息』のところで諦めなくて良かったと心から思います。
今日からは、極真会館の黒帯として恥ずかしくないよう精進していく所存です。
まだまだ未熟な自分ですが、これからも宜しくお願い申し上げます。 |
稲田盛栄 |