以前から気になっていた明大前道場に入会したのは9年前でした。

森先生、鎌田先生に指導を受けておりましたが、先生方が有名な選手とは全く知らず、ある日森先生に大会観戦を進められた東京体育館へ観戦に行きました。 大迫力の試合を見て、正に目が点になり、こんな凄い先生に教えて頂いていたん だという感じで私の空手生活が始まりました。

稽古は男性が多く、ついていけるか不安の毎日でしたが、どうにか9年間続けられたのは、先生と道場生の方々のお蔭と感謝しております。空手を始めて、出来なくてもあきらめずに継続して稽古することの大切さ、限界は人に言われることでなく自分で決めるということを再認識させて頂きました。道とつくものは今迄経験したことが無かったのですが、集中力、忍耐力をつけていくという精神修養の一つだということが少しづつ分かって来ました。

空手には白帯から黒帯まで7段階の帯があり、審査を受けながら上の帯を頂いていくわけですが、受審に当たり、不安な私に先生が「帯は取るものではなく頂いた帯に相応しい人に成るように修行することなんです」と教えて下さいました。帯に相応しいって何だろうと考えながら少しづつ帯が上がり、今回昇段審査のお話があり、当初は突然躊躇しましたが散々迷った末受けさせてい頂く事にしました。

最後に山田師範をはじめとする城西支部のすべての皆様に感謝申し上げます。

押 忍

下高井戸道場　渡辺紀子